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獅子達の目覚める三月ーBologna Children's Book Fair 2011- その2

2011/04/26, 19:48

img11040004_1 img11040004_2  ところで、2010年度国際アンデルセン賞画家賞を受賞したのはドイツのユッタ・バウアー(Jutta Bauer: 1955‐)でしたので、慣例に従い、彼女が2011年度イラストレーター年鑑(近日神保町本店に入荷予定です)の表紙を飾り、絵本原画展の入口に彼女の個展スペースが設けられましたが、今年はさらに、ボローニャ児童図書展とスペインのSM財団による第1回(2010年度)国際挿絵大賞(Premio Internazionale d'Illustrazione Fiera del Libro per Ragazzi – Fundación SM)を受賞した、フィリップ・ジョルダーノ[このブログで以前にピノッキオ君が紹介した『まっくろくろのおばけちゃんのぼうけん』(文:デヴィッド・カリ/岩崎書店)の挿絵画家です。]がSM社から刊行したばかりの” La Princesa Noche Resplandeciente”(=かぐや姫、日本の竹取物語を下敷きにしています!)の原画展も併設され、見応え倍増のトリプル原画展でした。
 最後に、このボローニャ児童図書展、私は基本的にアンテナを“受信”にセットして歩き回りますが、当然、これはと目星をつけた出版社のブースに原画を持ち込むイラストレーターなど、“発信”する入場者も少なくありません。会場入口付近には延々と続く白壁に、自己紹介・宣伝のメッセージを自由に貼り出せる伝言スペースが有り、初日の午前中から既にその大半が埋まりつつあるという、発信電波の勢いの良さには圧倒されました。そして、イラストレーター年鑑販売窓口の隣には、日本国際児童図書評議会(JBBY:IBBYの日本における窓口)のカウンターが有り、東日本大震災に関するJBBYのメッセージを記したパネルが掲げられていました。また、パビリオン内には、原子力発電所をテーマにした児童書を宣伝しているイタリアの出版社のブースも有りましたが、原子力発電所再導入をめぐるイタリアの国内事情に加えて、福島第一原発事故により、注目度が上がっていました。どちらも今年ならではの悲しみや迷いに、直接的あるいは間接的につながるものとして、しっかりと胸に刻み付けておきたい場面でした。
 2011年度ボローニャ児童図書展についての報告は以上となりますが、恒例の児童書特集のご案内の準備に取り掛かりました。今年も粒揃いになる予定ですので、どうぞご期待ください!!


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