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安物買いの銭失い? ー12兆円の行方

2020/04/20, 18:31

新型コロナウイルスに対する経済対策として「1人10万円の一律給付」の実地が決まり、そのための予算は12兆円になる見込みと報道されています。
この財源はもちろん私たちが納税した税金と国を通じた借金です。
私はそれを受け取った個人ひとりひとりがどのように消費するかを考えるべきだと思います。
例えばアマゾンで何かを購入することがあるかもしれません。出かけなくてもほとんどの品物を購入できるし、クリックするだけで家まで届けてくれる。とても便利です。
しかし見過ごされがちな問題があります。アマゾンは日本の企業ではないということです。シアトルに本社を置くアメリカの企業です。決算報告も税務申告もアメリカで行い、当然アメリカで納税し利益はアメリカで還元されます。アマゾンは日本やヨーロッパに上陸して以来日本にもヨーロッパにも倉庫しか置いていないので日本に納税する義務はないという立場で来たからです。
洋書の場合は海外企業からの直送ということになっていて10%の消費税は課税されません。つまり購入する人にとっては10%の税金を支払う必要がなくて得をするというわけです。
得をして何が悪い。何の問題もないではないか?と思うことでしょう。
ところが、塵も積もれば山となるのです。
問題はそんな企業が日本で最大の小売店であり、日本で最大の洋書店でもあるという現実です。ひとりひとりが「得をした!」「便利だ!」と思ってした買い物が何億件もまとまってしまうと何兆円もの金額がアメリカの一企業の売り上げになってしまい、日本最大となってしまうのです。そのうちのどれだけの割合が日本の税金から支払われているのでしょうか?大学の研究費や科研費による購入を通じて、公務員の購入を通じて、そして今回支給される一人10万円からの支出を通じて莫大な税金が使われます。そしてそれが日本に税金として還元されることはありません。トランプさんの言い方をすれば、日本人は良い人だということになるのでしょう。
一人一人の買物は小さくても、日本全体では「安物買いの銭失い」となってしまうのです。
昔インドがイギリスの植民地であった時代。インドは綿花を生産しながら、それを加工した綿製品をイギリスから購入してイギリスに莫大な利益を与えていました。ガンジーはインド独立のために、インド人が自分たちで糸紡ぎをしようという運動をしました。
言うまでもなく日本は独立国ですからそんな運動をする必要はないかもしれません。
しかし、日本の企業から買い物をすることは「ガンジーの糸車」のように日本の利益を守ることにつながります。
決算報告も税務申告も日本で行う企業は日本で納税し、日本に利益を還元するからです。
イタリア書房は日本で納税し、イタリアの支店であるイタリア書房フィレンツェは現地法人としてイタリアで納税しています。私共はこれが法人として正しい社会貢献であると信じています。
イタリア語・スペイン語・ポルトガル語の洋書はイタリア書房で、エシカルで安全に買い物をお楽しみください。


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