初体験!マジョリカ焼き
2007/01/06, 02:21
Buon anno! お正月はいかが過ごされましたか?
僕は大晦日にピッティ宮殿前の広場で行われたコンサートで、カルメン序曲やシュトラウスなどを堪能しました。指揮者と声を合わせてのカウントダウンも楽しかったけれど、爆竹の音と煙にはちょっとびっくり。ワールドカップ優勝時を思い出してしまいました。
さて、年明け早々、マジョリカ焼きの絵付けを体験しました。マジョリカ焼きってご存知ですか?白地にとても鮮やかな色を使って、幾何学模様やフルーツ模様などを大胆に描いた陶器です。スペイン領のマジョルカ島商人がもたらした陶器をもとにして、15世紀頃からイタリアで発達したもの。レストランでよく見るにわとり型のワイン用デキャンタも、あれはマジョリカだったのですね。
さて、エプロンをつけて「ろくろ」の前に座り、絵付けが始まります。すでに980度位で素焼きし全体に釉薬をほどこした、見た目には白く粉の吹いたようなお皿に、やわらかい鉛筆で下絵を薄く書きます。その上に太い絵筆で彩色して行くのですが、これがなかなか難しいのです。慣れないと筆を持つ手が震えて、ラインが波打ってしまうから。又、絵の具も普通の水彩画などのものとは全く違います。ひとつひとつの色がそれぞれ瓶に入っており、瓶には大きな文字で色の名前が記入してあります。「えっ、この色が青?」どう見ても瓶の中身はピンク色。そう、青がピンク、灰色が緑。。焼きあがったときに出てくる色と、焼く前に水で溶かした状態の色とは、かけ離れているのです。これは窯の温度で、絵の具すなわち酸化色材が化学反応を起すため。ろくろはお皿に綺麗に丸いラインを引くときに使います。
2日間通って、なんとか1枚のお皿を仕上げました。あとは再度920度くらいの窯で焼き上げてもらうのを待つばかり。とっても楽しみです。
マジョリカ焼きは日本でも広く愛されている陶器ですよね。イタリアの伝統的な模様を紹介した写真集をいくつか見つけましたので、次回の発送で神保町に送ります。ご興味のある方はぜひ、店頭でおたずね下さい。
本社は本の街として有名な神田神保町にあります。
洋書店でありながら1982年には、初めての日本語―イタリア語辞典である 「和伊辞典」(高橋久著)を出版し、 吉川英治文化賞を受賞しています。
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イタリア書房創業50周年記念出版
著者:田之倉 稔
四六判 上製 254頁
定価1,890円(本体価格 1,800円 + 税5%)
ISBN: 978-4-900143-88-3
イタリア書房 2008年6月発行
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