東京国際ブックフェア
2009/08/24, 19:04
暑いですね!皆さんお元気ですか?
僕は7月に開催された「東京国際ブックフェア」に参加するために、しばらく日本に行っていました。久しぶりに日本の梅雨&夏を満喫。湿気のおかげで僕のお肌はつーるつる、新しい枝が生えてきそうでしたよ!
さて、東京ブックフェアで僕がお手伝いしたのは、もちろんイタリア・ブースです。日本のイタリア文化会館さんが主宰しているブースで、イタリアの出版社がアジアに向けてお勧めしたい本をずらりと展示しました。こういったブックフェアでは、版権の売買が主な目的ですが、最終日には一般の方々に向けて即売会も行われ、今年も会場は大盛況でした。
初日には秋篠宮殿下夫妻もイタリア・ブースに立ち寄られ、1400年代に制作された聖女伝説「Le Leggende di S. Marcherita e S. Agnese」のファクシミリ版をご覧になっていました。このファクシミリ、表紙にはラピスラズリの大きな石がはめ込まれ、純金で装飾がなされているとても美しい本です。オリジナル写本は羊皮紙が使われているため、このファクシミリ版を作った出版社では、まず羊皮紙に風合いの良く似た紙から開発したそうです。(この『羊皮紙のような紙』で特許をとったそうです)たしかに触ってみると革の風合いが!
その他、めずらしいファクシミリ版としては、ウェルギリウスのアエネイス(メディチ家お抱えのアポッローニオの細密画が見事です!)やボニファーチョ9世の戴冠式ミサなど、どれもインキュナブラ以前のものが展示されました。
14世紀、15世紀の写本の現物を見ることはとても叶いませんが、こうしてファクシミリ版が限定ででも出版されると、500年以上前に手作りされた世界でたった1冊の本を閲覧するチャンスが出来、感激です。「薔薇の名前」や「天使と悪魔」をもう一度読み返したくなりました。
さて、これらの貴重なファクシミリ版にご興味がありましたら、詳しい資料が神保町本店にありますので、ぜひご連絡ください。現物は残念ながら、ブックフェアの終わりとともに、厳重な保険をかけてイタリアに返送されてしまいましたので、閲覧は出来ませんが。
フィレンツェは今日も34度を上回る気温なので、日中は出歩かないことにします。
そうそう、フィレンツェのお店は8月31日(月)から通常営業します。その頃には少し涼しくなっていることを祈っています。
本社は本の街として有名な神田神保町にあります。
洋書店でありながら1982年には、初めての日本語―イタリア語辞典である 「和伊辞典」(高橋久著)を出版し、 吉川英治文化賞を受賞しています。
唯一のラテン系洋書専門店として、国立国会図書館、公立図書館、大学、書店、個人を取引先に 調査及び販売活動は旺盛且つ豊富な実績を有しています。
株式会社イタリア書房
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-23 [Mappa]
Tel: 03-3262-1656
Fax: 03-3234-6469
e-mail: info@italiashobo.co.jp
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(JIMBOU ホーム・ページ)
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【営業時間】
月‐金 10:00-18:00(土・日曜日、祝日休み)
イタリア書房 フィレンツェ支店
Italia Shobo Firenze
Casa dei Libri Giapponesi
Viale Petrarca, 42/R
50124 Firenze
[Mappa]
Tel/ Fax: 055-223619
e-mail: firenze@italiashobo.co.jp
orario:
lun.-ven. 10:00-13:00 15:00-18:00
Sabato 10:00-13:00
イタリア書房創業50周年記念出版
著者:田之倉 稔
四六判 上製 254頁
定価1,890円(本体価格 1,800円 + 税5%)
ISBN: 978-4-900143-88-3
イタリア書房 2008年6月発行
書店にない場合は直接ご注文ください。送料無料・代引にてお届けいたします。
e-mail: info@italiashobo.co.jp
FAX:03-3234-6469