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天正遣欧使節対話録 ― アレッサンドロ・ヴァリニャーノ -

2018/05/23, 12:06

img18050001_1 Valignano, Alessandro:
Dialogo sulla missione degli ambasciatori giapponesi alla curia romana e sulle cose osservate in Europa e durante tutto il viaggio.
Firenze, Olschki, 2016. [ITS:317216] ¥11,340 (8%消費税込み)

織田信長は1582年3月29日京都の本能寺で巡察師アレッサンドロ・ヴァリニャーノを引見します。さらに4月16日には安土城に招き、安土城が描かれた有名な屏風を下賜しました。ヴァリニャーノはこの屏風を持参して日本のキリシタン少年たちと共にローマ教皇に謁見する計画を立てます。その後少年たち一行は苦難の後ヨーロッパに達し、1584年11月14日にスペインとポルトガルの国王フェリペII世に謁見し、トスカーナ大公フランチェスコI世の妻で美女の誉れ高いビアンカ・カッペッロと舞踏会でダンスを踊るなどした後に1585年4月4日にローマ教皇グレゴリオXIII世に謁見して信長からヴァリニャーノが受け取った屏風を献上しました。ルネッサンスと大航海の時代に彼らのように壮大で華やかな足跡を残しつつ外交を行った者は他にいません。
「天正遣欧使節対話録」は使節の帰途1590年マカオで刊行されました。天正遣欧使節を企画し一緒に出立したアレッサンドロ・ヴァリニャーノが、旅行中青年に成長した4人の言葉を対話形式で記録したもので当事者たちによる唯一の資料です。読むと面白く興味は尽きません。この書物を刊行した印刷機はその後4人の青年たちと共に日本に持ち込まれて後世キリシタン版と呼ばれる印刷物を生み出すことになります。原書はラテン語で書かれた稀覯本のため従来利用者が限られていました。今回刊行されたのは初のイタリア語訳です。翻訳監修者は長年東京外国語大学イタリア語科で教鞭を執っていたマリーサ・ディ・ルッソ氏ですので訳文は正確です。現在各地に残る図版や史料を網羅的に収集し掲載しているのも興味深く貴重です。上記の年月日は同書の年表を参照させていただきました。

by イタリア書房店長

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